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スタッフ日記

2022年 4月 5日
「【飼育の日企画】~質問回答~アメリカビーバー」

ご質問ありがとうございます!

よくぞ聞いてくださいました!
ビーバーの魅力を全力で書いてきます~

Q:
ビーバーは、1日中全頭一緒にいるのでしょうか。閉園後の時間や夜はどこかに移動しているのでしょうか。あの水槽の柵を越えて出ることはないのでしょうか?どの位の身体能力があるのか教えてください。


回答:
浜Zooにはビーバーが3頭一緒にいます。ビーバーは夜行性の動物で当園の3頭は開園後~午後3時頃まで寝ていたり、巣の中でじっとしています。ある意味、一番見ることができない幻の動物です(笑)午後3時頃からはプールで泳いだり、餌を食べたりしている姿を見ることができます。そしてまた明け方になると巣に戻ります。

柵を超えることはないです。ビーバーは同じげっ歯目のヤマアラシのような木に登る能力はなく水を泳ぐ能力に特化しています。

まず特徴的なオールのような尻尾は水中での舵や推進力を向上し、およそ15分ほど潜れたり、透明なまぶた(瞬膜)のおかげで水の中でも物を見ることができます。

フサフサの毛は厚く防水性や防寒性、防御力、浮力があり、例えると救命服とダウンジャケットと甲冑を全部着ている感じです。笑

そんな多機能な毛皮のメンテナンス(毛づくろい)は頭の先からお尻の穴まで一生懸命に行います!この時、一緒に毛皮に塗る分泌物はバニラのような香りがするとかしないとか、、

歯は絶えず伸びつづけ、頑丈な木もガジガジ噛んで太い丸太もえんぴつみたいにどんどん細くなっていきます。この歯ですが、よく見るとオレンジ色なんです!(歯に含まれる鉄分の酸化)

何より、一番すごいのが、どんなに部屋を掃除されても、巣材の木を外に出されても一生懸命に木を運び、歯で削り巣作りをするその愚直さと集中力です!

これはそのまま野生下では生存率をあげることに繋がります。

食べ物があると両手いっぱいに巣に持ち帰るのは、貪欲だから?いえいえ巣にいる家族のため!(とても家族思いの動物です)

そんなビーバーたちをこれかもよろしくお願いします。


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