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スタッフ日記

2018年 8月 21日
「ゾウの上空に・・・」

ゾウの運動場の上空に、あるものを設置しました。

コレ、何かというと、飼育員お手製ハマコの日陰用シートです。
作るので力尽きてすっかりお知らせするのが遅くなりましたが、8月上旬頃から設置しています。

ゾウの運動場には屋根がないため、毎年夏は運動場のプールと、お部屋と運動場を自由に出入りできるようにして暑さをしのいでもらっています。
ただ、それでも何とか日陰をつくれないかと色々取り組んでいました。
実は去年は屋上からゴーヤを生やして、緑のカーテンで日陰にできないか・・・とかやっていたんですが、結果は惨敗(*_*)
結局正攻法でやったほうがいいのでは?というシンプルイズベストな答えにたどり着き、今年は普通に遮光ネットを使いました。

【制作風景】
ゾウの運動場に持っていくと小さく見えますが、写真の通り実際に広げるとレッサーパンダ舎よりも長かったりします。



ただ、作ると決意したのはいいんですが、ゾウのサイズの物体を、ゾウが届かない高さに作るというのは素人にはなかなかハードでして…(._.)
実際試作品が何度か崩壊し、なんとか改良してできたのが、今ハマコの頭上にあるものです。

【崩壊した試作品】
支柱が曲がったり、引っ張る力に耐えられずシートが破けたり、ワイヤーが切れたりと紆余曲折の数々がありましたが、まあここでは割愛します( ˘ω˘)



風を受けても本体が壊れないように、わざと隙間を空けたり弛ませてあったりします。
なのでなんとなく見た目が美しくないですが、やむを得ず…щ(゚д゚щ)
ハマコが入るには十分な日陰はできたので、まあよしとしましょう。

ちなみにハマコは、最初は見慣れない物体にビビっていましたが、その後は気になって鼻をのばしていました。
今ではほとんど無関心ですが、風でバサバサしていると少し気にして引き気味になっています。

【気になるハマコ】
届くときっとそのまま破壊されるので、ハマコが鼻をのばしても届かない高さにしてあります。
でも試作品が壊れるたびに、ハマコに触らないように教える方が簡単では…?なんて思ったりしたものですが(''_'')
※たぶんそっちの方が難しいです。


で、肝心の実際に日陰を使ったのかというが微妙なところでして、
まず、本格的に暑くなると部屋の中に入ってくるので、そもそも日陰を利用するシーンがあまりありません。
日陰のところにいることもたまにありますが、意識して入っているのかは正直微妙です。
まあ、まだ完全に慣れていないので、真下ではくつろげないのかもしれませんね。

・・・なんか苦労した割になんともいえない結果ですが(-_-)
まあ、まだまだ暑い日が続きそうですので、そのうち使ってくれないかなーと淡く期待しておくことにします。

皆さんもゾウの運動場にお越しの際は、ハマコが日陰にいるか見てみてくださいね。
あとついでに台風で崩壊しないように祈っておいていただけたら嬉しいです(+_+)


なお、こちらのゾウの日陰には、制作資材の一部に浜松市動物園サポーター会費を使用させていただきました。
サポーター会員の皆様、ありがとうございました。


8月も残り少し、夏も終わりが近づいてきましたが、動物たちは相変わらず元気です。
今年の夏の最後の思い出に、ぜひ浜松市動物園にお越しくださいね!


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