スタッフ日記
「いろ鳥どり日誌 第12羽 猛禽類編 ~褒めて育てる!~」
皆さん!こんにちは!(^^)/
今回は猛禽類編~チャップのお話しの続きです!
前回、ハクトウワシのチャップの展示場の掃除に入ると、私に向かって飛んでくる!という悩みを皆さんに打ち明けました。
先輩からのアドバイスを受け、その後どうしていったのかというと・・・
まずは、チャップの行動をよ~く観察!
隣のヒメコンドルの掃除をしていると、すでに近くに構えているチャップ。
まず、ここにチャップが待っていると、私に向かって飛んでくる確率は99%!
なので、掃除に入る時は、飛んでくるという意識、危険予知ができます。
中に入ったら、まずは散水栓にホースを取り付けるのですが、ここで注意!
散水栓は地面にあるため、下ばかり見ていると、スキをついて飛んできます。(以前、ホースを取る時に、腰のあたりをつかまれたことがあり!)
そのため、デッキブラシでガードしつつ、体もチャップの正面となるように、しっかり見ときます。
行動をよく見ていると、チャップが飛んでくる瞬間がわかるようになってきました。
まず、必ず上から旋回するように向かってくる。(低い位置からは飛んでこない)
飛ぶ瞬間の構えが、前かがみになる。
この点に気を付けて、掃除していきます。
しかし、池の栓をする時、外す時はどうしても下を見ないといけません。
そのスキをついて飛んでくる確率がとても高いのです!
そこは、さすが空の王者、猛禽類です!!
もし、スキをついて飛んできた場合は、ホースの水をかけて「嫌だよ!」「危ないよ!」と叱ります!
すると、あわてて逃げます(笑)
そんなチャップの様子を見ていると、正面きっては飛んでこないので、甘えん坊なチャップは、遊んでほしい、かまってほしいことが理由で飛んでくるのかな?と思ってみたり。
でも、掃除中に飛んでこない時もあります。その時は叱る時以上に、たくさん褒めまくります!
キリン担当している時に行っていた、ハズバンダリートレーニングでもそうでしたが、褒めてのばしていくことは、とても有効で、お互いに良い信頼関係を築いていけます。
キリンもチャップもそして、人間も同じだと思います。(*^-^*)
チャップが待つことができた時には、「褒める」ということを重点におき、何回も何回も、褒めることをやっていきました!
すると・・・
だんだん飛んでくる回数が減っていき、約4か月後、チャップが飛んでこなくなるようになりました!(*^▽^*)
もしかしたら、チャップ自身、私が掃除に入ることを慣れてきたこともあるかもしれませんが・・・待つということを覚えてくれて、嬉しかったです。(^-^)
ただし、おなかがすごく空いている時には、誰かれかまわず飛んでくる、
チャップなのでした。(笑)