お知らせ
【シマウマ】ウィンビを搬出しました
本日6月30日の早朝にシマウマのウィンビ(♂・生後11か月)をしろとり動物園(香川県)へ搬出し、午後に無事到着しました。
普段、事前にお知らせを掲載していますが、今回は事後報告となってしまったことをここでお詫び申し上げます。
突然のお知らせに驚いた方もいらっしゃるかと思いますが、ご理解して頂けると嬉しいです。
今回このような形でのお知らせになってしまったのは様々な理由がありますが、
ウィンビの命を最優先した上で搬出したいと考えており、パニックに陥るようであれば搬出自体を中止することも視野に入れていたからです。
また、シマウマたちも今月に入ってからウィンビの分離のトレーニングを始めたことに警戒し出し、
分離後は落ち着いて過ごせるものの、分離されないように考えて行動するようになったり、
室内への収容に時間がかかるようになったりと行動が変わり始めました。
1週間ほど前からは分離のトレーニングは一切せず、シマウマたちの警戒心を解くために普段通りの生活に戻しました。
当園の飼育スペース上シマウマを3頭飼育することは可能ですが、雌雄を分離して繁殖制限をしながら飼育していくことは難しく、近親交配を防ぐため1歳前後でウィンビの去勢をすることも視野に入れていました。
ただ、当園は去勢術などをせずに飼育することができるのであれば、野生動物に麻酔をかけて手術をしない方針をとっています。
今回は、搬出先があったため園外への移動を選択しました。
輸送箱への入室は10分ほどで、ジャスミンやエレンもパニックにならずに落ち着いて過ごしてくれました。
搬出後はジャスミンがウィンビを探したり、鳴いて呼ぶ行動が頻繁に見られていますが、時間とともに落ち着いていくと思いますので、温かく見守っていただけると幸いです。
短い間でしたが、ウィンビを可愛がっていただきありがとうございました。
↑搬出の様子
※ウィンビは生後11か月になりましたが、まだ授乳はしていました。しかし、今後の成長に母乳は必須ではありません。
ジャスミンも母乳を分泌していますが、ウィンビの飲む刺激が無くなれば次第に分泌は止まり、乳房も縮んでいくため、乳房炎などの心配はありません。現在は乳房の張りが見られます。