お知らせ
ユキヒョウのコハクが札幌市円山動物園へ転出します
平素より浜松市動物園をご愛顧いただきありがとうございます。
このたび、国内ユキヒョウ管理計画に基づき、浜松市動物園で飼育しているユキヒョウのコハク(オス)が、札幌市円山動物園へ移動することとなりましたので、下記のとおりお知らせします。
転出個体 : ユキヒョウ コハク(オス 2008年4月9日生)
転 出 先 : 札幌市円山動物園
移 動 日 : 12月17日(翌日到着予定)
【コハク】
●コハクの展示は15日(日)までとなります。
●コハクの搬出に向けた健康管理のため、お別れ会については開催いたしません。ご了承ください。
●12月8日(日)~12月15日(日)まで、ユキヒョウ運動場前にコハクへ向けた寄せ書きコーナーを設置します。(雨天時はトラ・ライオン室内観覧通路へ移設します。)
ユキヒョウ「コハク」の転出と「リーベ」の継続飼育について
ユキヒョウは、2019年9月末現在、国内10園館で21頭飼育されています。
野生での絶滅が心配されており、域外保全(万が一その種が野生下で絶滅した場合、その種が完全にいなくなってしまわないよう保護施設や動物園など、生息地以外の場所で飼育・保護すること)の観点から(公社)日本動物園水族館協会が主体となり、管理計画を策定し、国内外の飼育施設が連携しながら、ユキヒョウの繁殖と飼育下個体群の健全な維持に向けた取り組みを行っています。
現在、浜松市動物園で飼育しているコハク(オス)とリーベ(メス)は、管理計画に沿って2018年に来園しました。
ペアリングにより交尾行動は確認できましたが、残念ながら妊娠には至りませんでした。
今回、コハクが繁殖適齢個体であり血統的に優先度の高い個体であること、リーベが統計的に繁殖事例の無い年齢になったことから繁殖ペアを解消し、コハクは新たなメスと繁殖を目指してペアリングに取り組むという管理計画となりました。
コハクは今後、札幌市円山動物園に移動しメスのシジム(2010年5月16日生)との繁殖を目指し、新たなペアリングに取り組む予定です。約2年間、浜松市動物園で多くの方々に親しまれてきたコハクですが、移動まで健康に生き生きと暮らせるような飼育管理に努めて参ります。
【シジム(円山動物園で飼育)】
また、リーベは今後の管理計画の遂行および移動のリスク等を考慮し、浜松市動物園で継続飼育をすることとなりました。
浜松市動物園では、コハクとリーベの来園後、飼育環境の改善や室内エアコン設備の更新など、ユキヒョウの飼育環境改善に向けて取り組んで参りました。浜松は温暖な気候ですが、夏季は常に空調管理した室内と運動場を自由に出入りできるようにするなどの対応を行い、2頭とも夏バテなどを起こすこともなく、元気に夏を乗り切っています。
現在リーベは活発で元気な様子を見せてくれています。浜松市動物園では今後も健康を第一に考え、柔軟な対応を行うとともに、環境改善など動物福祉に配慮した飼育管理を行い、これから先もリーベが健康で健やかに暮らせるよう努めて参りますので、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
2019年12月4日
浜松市動物園
【リーベ】
札幌市円山動物園リンク:ユキヒョウの「コハク」の受け入れと今後のユキヒョウ飼育について当園の考え方について
ユキヒョウ(コハク・リーベ)の繁殖の取り組み結果について