スタッフ日記
「【モルモット】月イチ健康チェックの紹介!」
浜松市動物園では現在45頭のモルモットを飼育しています。
モルモットたちは健康管理のため月イチで健康チェックを行っています!
今回のブログではその内容を紹介したいと思います(^^)
健康チェックは体重測定から始まります!
メスは平均体重が800g、オスは平均体重が1000gです。
体重が平均から大きく外れていないことも大切ですが、前の月と比べ大きく増減していないかを主に確認しています。
(写真の個体は浜松市動物園で一番体の大きい「てん♂」)
次に行うのは爪切りです!
モルモットは爪が小さいので切りすぎには注意が必要です。
下の写真はモルモットの後ろ足の爪です。
黄色の矢印の位置で、ピンク色から白色に爪の色が変わっているのがわかりますか?
ピンク色の部分は血管が通っているのでここを切ると出血してしまいます。
なので白色の部分を少し残し、先端の尖っている部分だけを爪切りでカットします。
爪が黒い個体は血管の位置が分かりにくいので、無理に切らずに先端の2〜3ミリを切ってあまり攻めすぎないようにするのがオススメです。
爪切りの後は体のチェックを行います!
顎が腫れていないか、脱毛はないか、傷はないか、歯が伸びていないか、耳の中は綺麗か、などの確認をします。
写真は顎を触って腫れていないか確認しているところです。
顎の腫れは治療に時間がかかり、症状が進行していると完治も難しいです。
なので早期に発見できるよう毎回触ってしっかりと確認します。
最後に行うのは尿石のチェックです!
尿石はモルモットに多い病気のひとつです。
浜松市動物園では尿石があるかまず触って確認します。
触るのは写真の親指の位置です。
尿石があると小さくコリコリしたものが指にあたる感覚があります。
小さいとわかりづらいですが、大きいと触ってすぐにわかる触感です。
触って疑いのある個体は一度レントゲン撮影を行い、尿石の大きさや位置を確認します。
尿石が大きい場合はなるべく早く取り除きますが、小さい場合は自然排出される可能性もあるため数週間様子を見ることもあります。
浜松市動物園ではこのような流れで健康チェックを行なっています!
もちろん、全頭が大人しく健康チェックをさせてくれるわけではないので、モルモットたちとスキンシップをとりながら、苦手な個体にはストレスにならないようなるべく短い時間で終われるようにしています。
今回のブログがお家でモルモットを飼育している方の参考になれば嬉しいです!