スタッフ日記
「【ツキノワグマ】の福祉向上に向けて4」
GWが始まり、たくさんの方がお出かけをしていることでしょう。
浜松市動物園では野生シカ肉を利用した屠体給餌を行っています。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.hamazoo.net/breeder_log.php?eid=02506
ツキノワグマにも与えてみましたのでその様子です。
(注)今回はシカの足の部分を与えています。写真がグロテスクだと感じるかもしれませんがそのままを掲載します。
浜松のツキノワグマ2頭は普段仲良しですが、エサになると喧嘩に発展することもあるので、2本用意しました。
鹿肉はそんなに小さくはないので1頭が独占してしまう事も無いでしょう。
骨付き肉なのでどのように食べるかは楽しみでした。
ちなみに、事前に肉だけを少し与えて、食べるか確認しました。
2頭はエサを見つけると、それぞれ邪魔されない安全な場所に運んでいきました。
取り合いになったときに大体勝つオスのワタルでもとりあえず移動。
そしてメスのハナは、ワタルが降りられない堀(モート)に行きました。
これで2頭は落ち着いた状態で食べることができました。
普段のエサと違って食べにくい肉ではありますが、喜んで食べていたように思います。
閉園後にパドックの掃除をした時に食べ残してあった骨を回収して合わせてみたら、足1本の骨格標本のようになりました。
骨から肉を削ぎ取って食べたようです。
ツキノワグマとシカは日本では身近な生き物です。
これからは「共生」に関係した取り組みを行っていきたいと思っています。
ちなみにシカ肉は月に1回の頻度で与えていますので、見る事ができた時には野生についても考えていただけると嬉しいです。
それではまた次回。