NPO法人 浜松市動物園協会 NPO法人 浜松市動物園協会
NPO法人 浜松市動物園協会
  • English
  • Português
  • 简体中文
  • 繁体中文

スタッフ日記

2019年 11月 26日
「アラタミライ日記 雌雄を決する」

タイトル変更後、第二回目となるアラタミライ日記です!
一週間経ってもいいタイトルが思いつかなかったので、とりあえずこのままいこうと思います。


さて、今回はアラタとミライの性別を発表します!



・・・えっ、今更?

そう思われるかもしれませんね。
そう、今更です。
生後5か月が経とうとし命名式までしておきながら、今になって発表します。


そもそも、なぜ発表がこんなにも遅れたのか。
まずはその言い訳もとい、経緯を説明していこうと思います。
※意外と長くなったので、結果だけ知りたい方は思い切り下へスクロールしてください。

レッサーパンダの性判別は、性器と肛門の距離と体長の比率から求めます。
他の動物園などでは、まだ抵抗の激しくない生後二ヵ月くらいまで巣箱から取り出し、体重測定のついでなどに確認するそうです。

私達もそうしていれば皆様にもっと早くお伝えすることができ、愛称も性別に沿ったものを選定できました。
しかしながら、今回の出産は私達飼育員にとってもキララにとっても初めての出産。
何かあってはいけないと慎重に慎重に見守ってきました。
それこそ最初の内は巣箱内のカメラを少し動かしただけで担当者に怒られたものです。
性判別のために巣箱から取り出した際に、ヒトの臭いがついてそれでキララが育児放棄をする可能性を考慮し、この時期での性判別は断念しました。
まぁ、今となって思えば、キララはそこら辺に関しては相当寛容なので、全然大丈夫だったと思いますが・・・(;^_^A


しかし、愛称候補を考えるのに性別が分かっていないのはとても不便でした。
そこで、生後3か月を過ぎて巣箱から出始めた頃、双子に近づいたり少し触ってもキララが寛容なのを確認したので、性判別に挑戦したことがありました。

まぁ、結果はこの時点で性別を発表なかったのでお察しください。
つい最近、担当者に対するミライのトラウマがようやく克服されたとだけお伝えしておきます。

↓今ではこんな感じです。

そして、成長に伴い屋内展示室へ出るようになり、運動場に出るようになりました。
その間、授乳中や二頭でじゃれあい仰向けになった時に頑張って確認しようとしていたのですが、なかなか上手くいきませんでした。
全身の毛のフッワフワ感が増してきたのも判断が難しくなった一因でした。
双子がじゃれあっている時、可愛い可愛いと双子の顔を追うお客様の横で、性判別のためにじっと双子の股間を見つめる飼育員。
今思えば中々にシュールですね(-_-;)

そんな中、10月末に運動場に出るようになった段階で転機が訪れました。
ミライの性判別ができたのです!

↓運動場に出た頃の写真。屋内展示室では見られないアングルで見られるようになりました。

アラタに関しては、11月初旬に授乳中に仰向けになっていたので、フッワフワの毛をかき分けて確認しました。
つまり、命名式の前には二頭とも性別が判明していたのです。
しかし、アラタに関しては写真が撮れておらず他の人の確認も欲しかったので、証拠の写真を撮ろうと粘っていて正式な発表は控えていました。
そして、つい最近撮影に成功し、他の飼育員にも確認してもらったので、今回発表となったのです。
アラタに関してはフッワフワの毛をかき分ける係と撮影係と二人必要でした。


と、長々と言い訳もとい、経緯と飼育員の努力の軌跡を記述しましたが、そろそろ雌雄を決したいと思います。





アラタがメス、ミライがオスでした!

逆の方がしっくりきますね(笑)
でも、語感的にはミライアラタよりもアラタミライの方がきれいですかね。

実は命名式の時に、担当がアラタちゃん、ミライくんと呼んでいました。
それを知ってか、すでにお客様の中にはアラタちゃん、ミライくんと呼び分けていらっしゃる方もいるようです。


呼び捨てでもちゃんくん付けでも独自のあだ名でもお好きな呼び方でどうぞ♫


浜松市動物園サポーター募集

NPO法人 浜松市動物園協会