スタッフ日記
「【オオハクチョウ】ヒナが生まれました!」
6月2日にヒナが亡くなりました。
詳しくは、下記のリンク先をご覧ください。
【訃報】オオハクチョウのヒナが亡くなりました。
みなさん、こんにちは(^^)
「みにくいアヒルの子」のお話をご存知でしょうか。
私は幼い頃によく絵本で読んでいました。『みにくいアヒルの子』と『長靴をはいたネコ』をひたすら読んでいた記憶があります。
話を簡単に紹介します。
(知っている方は、『---』の中をすっ飛ばしてください)
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あるアヒルのお母さんが卵を抱いていました。
続々とヒナが生まれましたが、その中に1羽だけ灰色のヒナがいて、見た目の違いから他のヒナにいじめられてしまい、灰色のヒナは家族から飛び出します。
飛び出したヒナは、他の鳥たちからも受け入れられず、仲間が見つからないまま日が経ちました。
そんなある日、今までに会ったことがないような美しい鳥たちに出会います。
ハクチョウの群れです。
ヒナは、「あんな鳥になれたらどんなに幸せだろうか」と感じていました。
その後、寒い冬をなんとか1羽でのりこえて、春が来ました。
春になって、冬の間に暖かい国に飛んでいったハクチョウが戻ってきました。
灰色のヒナは、ハクチョウたちがいる池で、水面に映った自分を見ました。
すると、なんと自分が美しいハクチョウになっているではありませんか!
そして、ハクチョウの群れに迎え入れられ、仲間もできました。
ちゃんちゃん!
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というお話です。
さて、『みにくいアヒルの子』は、ハクチョウの子だったわけですが、みなさんハクチョウのヒナは見たことがありますか。
見たことがない方は、すぐに浜松市動物園に行きましょう!!!
当園の水禽池(フラミンゴやガチョウなどがいる場所)で、5月22日(水)に、約10年ぶりにオオハクチョウのヒナが1羽生まれました。
やはり、色は灰色ですね!
↓親鳥と比べるとこんな感じです。
(思ったほど灰色ではないかもしれませんが)
ヒナは、生まれて2~3日は母親と一緒に巣にいることが多かったです。
巣はお客様から見にくい位置にあるので、見えないかもしれません。
最近は、巣の外に出ることが多く、池で泳ぐ姿も見られます。
外に出るときは、ほとんど必ずと言っていいほど、近くに親がいます。
親鳥を見つけたら、足元を見てみてください!
灰色の小さいヒナがいるかもしれません。
現在、親鳥はヒナを守るのに必死です。卵を産んでからずっとそうでした。
飼育員が近くを通ろうものなら、威嚇をしてきます。
もともと水禽池内の鳥たちにはパワーバランスがあり、オオハクチョウは体が大きいのに、一番弱かったです。
しかし、今は父親が必死で、巣に近づく鳥たちと飼育員を追い払っています。
また、卵を産む前より、テリトリーが広いように感じます。
今までは威嚇されなかった距離で掃除していても、今は飛んで体当たりをしてきます。
大きいですから、なかなか痛いですよ(笑)
↓威嚇する親鳥たち
これからどのように成長していくのか、どのタイミングで色が変わるのか楽しみです。
今回は1羽しか孵化しなかったのですが、残り3個の卵がありました。中には有精卵だったのに孵化する前に死んでしまったものもありました。
来年は、複数羽、孵化させたいと思います。
ちなみに・・・
『みにくいアヒルの子』では、ハクチョウの卵をアヒルが抱いていました。、
ハクチョウが托卵(たくらん:他の鳥の巣に卵を産んで育てさせること)することはないと考えられています。
あの卵はどこから来たのか・・・