スタッフ日記
「ホッキョクグマのバフィンとモモ♫」
〜 2頭の様子 〜
みなさん、こんにちは(^^)
今日は、バフィンとモモの様子と、展示する個体を決めている経緯について書きました。
長文になりました。お時間ある方は読んでいただけると嬉しいです(^^)
過去の話から始めます。
先日のブログに記載しましたが、しばらくの間バフィンのみを展示してまいりました。(現在はモモのみの展示です。)
バフィンが初めてモモを突き放してから、2頭の同居を試しましたがうまくいきませんでした。
具体的には、バフィンがモモを吠えながら追って、モモは逃げる一方ということがほとんどでした。
また、当園の運動場にはモートと呼ばれる堀があります。隣接するアシカの展示場と堀を用いて仕切っています。
バフィンに追われたモモがこのモート付近でウロウロしたり、覗き込む姿が見られました。
通常であればモートに飛び込むことはありませんが、この状況ではどうなるか分かりません。
そのため、これ以上同居させるのは今のバフィンとモモにとって危険と判断しました。
さて、現時点での同居が困難だと判断してから、モモを収容することはできたのですが、バフィンが部屋に帰ってきませんでした。
それにはいくつか理由があります。2点書きます。
①2頭を一緒の部屋で飼育していて、バフィンに追われていたモモをなんとかその部屋に収容しました。
この部屋は2室を1室として使用しており、仕切りを閉めれば、2室に戻ります。仕切りには格子があり、お互いを見ることは可能です。
そこで仕切りを閉めた状態で、バフィンの収容を考えました。
しかし、バフィンにとっては、モモが仕切りを挟んですぐ隣の部屋にいますし、モモもバフィンに吠えて、バフィンは部屋に入れる状況ではありませんでした。
②同居が困難なので、バフィンを別の部屋(下図、C部屋)に収容するのが安全策だと考えました。しかし、この部屋はバフィンが入りたがらない部屋でした。
暑熱対策の1つとして、夏場にこの部屋を開放するのですが、バフィンが入ったのを2回しか見たことがありません。その2回も、後ろからモモに押されて入った偶然の出来事でした。
以上、2点です。
C部屋に収容できるまで、バフィンのみの展示とし、モモは外に出せませんでした。バフィンにもモモにも我慢させることになってしまい、飼育担当者として思うところが多かったです。
その後、26日にバフィンを収容でき、モモを27日から運動場に出すことができました。
バフィンには、今回収容した新しい部屋を自分の部屋だと改めて認識してもらう必要があります。
そのため、しばらくの間バフィンを収容したままにし、モモのみの展示にします。
期間についてはバフィンの行動を見ながら判断しますので、申し上げられません。
現状は上記の通りです。
次回バフィンを出した時にすぐに自分の部屋に入るのか、今後同居はできないのか等、課題はまだ多いです。
また進展しましたら、公式ホームページにてお知らせ致します。
みなさまには、ご心配をおかけしておりますが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました(^^)