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スタッフ日記

2016年 12月 7日
「クロヒョウ仔情報2」

クロヒョウ仔の出生後ですが定期的に体重測定をしています
成長具合を見るための方法ですが、何と言っても今回はシュヴァルツが育てている為に人間が触れる機会はほとんどありません
これまでに2回測定をしていて2頭とも同じくらいの体重増加をしています

さて、今回は自然哺育に至った経緯を簡単に説明しようと思います

実は紆余曲折があったわけですよ…
簡単に生まれてはい育てます!とはいかないのが自然の厳しさです

シュヴァルツにとって今回の出産は4回目です
スー以外に2回の育児失敗があったわけですが、シュヴァルツが成長したと同時に加藤さんも色んなチャレンジを試みていました


加藤さんの経験上クロヒョウのナイ(シュヴァルツの前にいた♀)の出産育児を参考にしています
ナイは現在浜松にいるシム(♂)の母親ですが実に上手な個体でした
ナイなりに成長をしていた為人が介入することはあまりありませんでした
それが理想形なのでシュヴァルツも初めは下手に手を出さずに任せました

しかし初産で上手くいかなかったことで加藤さんは環境に少し手を加えてみました
それでも上手くいかず、その時はスーの人工哺育になっています

それから加藤さんはシュヴァルツがもっと落ち着けるようにと工夫をして今回は部屋の中にさらに囲いを作ってシュヴァルツだけの空間を用意しました
結果は成功となりましたが、かえって見えない場所ができたことで観察が不可能になりました
加藤さんは仔が出す音とシュヴァルツの動きで判断するしかなく、母親としての成長に任せるしかありませんでした





その後、仔の体重が増えている確認ができたことで母乳がしっかり飲めていることがわかり、シュヴァルツが授乳体勢をしっかりとって仔が飲みやすくなるようにしている観察もできたことである程度の心配は無くなりました



現在は囲いも無くして仔達は部屋の中でシュヴァルツと、または仔同士で遊んでいます

体重測定の際に雌雄の判別もしていますが♂♀1頭ずつでした

今現在違いが判るのは加藤さんだけです
さてあなたにはこの仔達の区別がつくでしょうか??


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