スタッフ日記
「バリとかがみと自己認知」
突然ですが、鏡を見てみましょう!
(もしも今、暗い場所でこのブログを読んでいるのならば、きっとあなたの顔がうっすらとディスプレイに映っていることでしょう)
さて、見ましたか?
そこには絶世の美女が映っていましたか?それとも聡明そうな二枚目が映っていたでしょうか?
まぁ、何はともあれ、映っているのが自分自身の顔であるとわかりますよね。
しかし、実はそれとってもすごいことなんです!
意外に思われるかもしれませんが、鏡に映った自分を自分だと認識することができるのは、ヒトやチンパンジー、イルカなどのごく一部の動物のみに限られるといわれています。
私たちには当たり前すぎる感覚のため、理解しづらいかもしれませんが、多くの動物たちにとって、体のパーツの類似や動作、行動の同調などから鏡に映っているのが自分自身であると認識するのは難しいことなのです。
ちなみにヒトでも1歳半から2歳くらいまでは、鏡に映ったものを自分だと認識するのは難しいそうです。
さてさて、前置きが少々長くなってしまいましたが、浜松市動物園の類人猿たちにも鏡を見せてみることがあります。
今回はその様子を動画にしましたのでご覧くださいm(__)m
なお、例のごとく無音です。
さすが反応豊かなバリといったところですね♪
わかりづらいところがあったかもしれませんので、解説をいれておきます。
画面左端に映っていたのが鏡です。
最初は口を大きく開け口の中をチェックしていました。今回の動画ではわかりづらかったようですが、指を口の中に突っ込み、歯を触ったりもしています。
その後、顔についた干し草を発見し、つまんでとって口の中にいれていました。まぁ、太い指ですので難儀していましたが(^_^;)
最後はふかしイモをガラスに塗り付けたり口に戻したりして遊んでいましたね。鏡によりイモを塗りたくる様子を二人称視点で見られるのがおもしろかったのですかね。
ちなみに他の類人猿たちに見せてもあまり反応がありません。
「あっ、私だ。・・・だから何?」といった感じなのでしょうね。