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スタッフ日記

2010年 11月 6日
「アムールトラの「ビクトル」が仲間入り」

浜松市動物園に、新しい仲間がやってきました。アムールトラの「ビクトル」です。

新しい仲間「ビクトル」。

オスで13歳。5月に「ルー」が亡くなり、1頭で寂しい思いをしていた「ミー」との間に赤ちゃんができることが期待されています(繁殖を目的とした「ブリーディングローン(繁殖貸与)」での借り受け)。借り受けは3年間の予定です。

*2010年5月に亡くなった、アムールトラ「ルー」の思い出の記事はこちら。

26日に到着したビクトルは、当初は知らない場所にやってきた緊張か、エサに口をつけず心配されました。しかし、その日の夕方には置いておいたエサを食べ始め、翌日にはもりもりと食べるようになりました。食事に関しては、ほっと一安心しています。

トラにも1頭1頭、性格があります。ルーは、とても落ち着いた性格でした。後からやってきたミーに対しても、「ブフフー」と鼻を鳴らして呼びかけ、すぐに打ち解けていました。ビクトルの性格は、神経質でおくびょう。威嚇こそしませんが、緊張したうなり声を出すこともしばしば。まだ新しい環境で、余裕がない様子です。

当園でのビクトルの様子。

今回のビクトルは、ブリーディングローンであり、ミーとの赤ちゃんが期待されますが、どうぞ長い目で見守ってください。神経質なビクトルはとってもシャイ。一方のミーも、つられてシャイになっている様子。ミーと本格的にお見合いさせるのは、少し先になりそうです。

今はまだ、お互いの姿を見たのは1回だけ、音や声とにおいで相手を感じている状態です。今後、2頭が落ち着いてきたら、まずはオリの格子越しに何度か顔合わせをします。

慣れてきたら、トラ舎の内側にある通路部分で会わせる予定です。通路でというのは意外かもしれませんね。動物の動きは予想できませんから、万が一何かのトラブル(けんかを始めてしまうなど)があったときすぐ引き離せるよう、少し狭いですが通路の部分でお見合いをさせる予定です。

2頭がこれからどんな様子を見せるのか・・・赤ちゃんが無事誕生するのか・・・今からどきどきしますね。


アムールトラは、絶滅危惧種に指定され、野生では約500頭という危機的状況です。繁殖が成功し、少しでもアムールトラの存続の力になればと考えています。

ぜひビクトルとミーに会いにきてくださいね。


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