スタッフ日記
2011年
1月
27日
「ビクトルとミーが、一緒に生活を始めました!」
「ビクトルとミーが、一緒に生活を始めました!」
昨年10月に当園にやってきたアムールトラの「ビクトル」(オス・13歳)と、「ミー」(メス・6歳)が一緒の生活を始めました。
ビクトルはオスながら、神経質でおくびょうな性格です。当初、ミーと打ち解けられるのか少し心配がありました。というのも、シャイな行動を見せるビクトルに、ミーもつられてしまっていたからです。このため、最初のうちは2頭を同時に屋外展示せず、1頭ずつ展示するにとどめていました。
しかし時間がたつにつれ、お互いの存在を少しずつ認識し、慣れていきました。そこは人間と同じで、相手のことを知るにつれ打ち解けて警戒心が解けたようです。
今では毎日、2頭揃っての屋外展示を行っています。とはいえ、別々に行動していることが多く、素っ気ない印象を受けるかもしれません。
でもご安心ください。屋外への出入りの際にはお互いに「ブフフー」と鼻を鳴らして「あいさつ」したり、それぞれの部屋へ向かう通路でにおいを嗅いだりと、仲良くなってきたことが分かります。お客さんの見ていないところで愛をはぐくむあたり、やっぱりビクトルはシャイなんですね!
ビクトルは、「ブリーディングローン」といって、繁殖を目的として浜松市動物園で借り受けている個体ですから、ミーとの相性はとても気になりましたが、どうやら安心して良いようです。
2頭は体調もよく、繁殖行動も確認できました。アムールトラは絶滅危惧種。こればっかりは神様に祈ることしかできませんが、かわいらしい赤ちゃんが生まれてくることを期待しています。