スタッフ日記
「マンドリルのクミちゃんが来園しました!」
7/25に、北海道の釧路動物園から、マンドリルの「クミちゃん」がお嫁(よめ)さん候補(こうほ)として浜松市動物園にやってきました。
というのは、動物園の役目の一つに、絶滅(ぜつめつ)が心配される動物の繁殖(はんしょく)をうながし、種を守っていくお仕事があるからです。動物園の間で連絡を取り合い、お似合いのカップルになりそうな個体たちがいっしょに暮(く)らせるように取り計らっているのです。
黄色い部分の上の列左から3番目。マンドリルは、「危急種(ききゅうしゅ)(将来絶滅しそうな種)」に指定されています。
涼(すず)しい北海道からやってクミちゃんには、動物病院のクーラーのきいた部屋で暑さに慣れるところから始めてもらいました。いきなり暑い場所に引っ越したら人間だってびっくりします。クミちゃんもびっくりしますよね。なるべく引っ越しの負担(ふたん)が少ないようにと、獣医(じゅうい)さんが準備していたのです。
クーラーのきいた部屋で涼しそうなクミちゃん。健康状態のチェック等をするために、少しせまいオリの中に入って待っているところ。
マンドリルは、見た目は少し怖(こわ)そうですが、実は人なつっこいおサルさんです。くるくると表情が変わり、活発に動きます。クミちゃんは1999年生まれで、今年で10歳、マンドリルとしては女盛(ざか)り。なかなかの美人の上に、ちゃんとご挨拶(あいさつ)までできるしっかりした面があります。マンドリルの挨拶とは・・・なんと、おしりを向けること! もし、マンドリル舎の前にいておしりを向けられたら、挨拶をしてくれたんだなと思ってくださいね!
クミちゃんとオスのマンドリルの相性が良ければ、赤ちゃんを授かります。でも、こればっかりはどうなるか分かりません。楽しみに、静かに見守りましょう。
こちらはオスのリュウ。まだ5~6歳です。
マンドリルは、ヒヒのアパートで見ることができます。クミちゃんの展示も始まっています。ぜひ会いに来てくださいね!